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   赤い屋根の家


    その人は先輩の友人で・・・。
    一つ年上の女性だった。

    再び出会えたのはその先輩の結婚式で。

    二次会。荒れていたように見える。
    明るい顔をしながら、荒れていた。

    関係を察するのに時間はかからなかった。

    美しい人。すぐに惹かれた。
    はっきりとした目鼻立ち。
    凛とした佇まい。
    しなやかな指先、話す声。

    内面は穏やかで、
    人との係わり合いに悩んだ末に、
    作り上げたハートは強く、優しく。

    その人をどうしても手に入れたくて、
    できることは何でもやった。
    嫌味になり過ぎず、忘れられないよう。
    会えた日には、頭をフル回転で。
    お洒落して、金を多めに持って。

    その頃にはもう彼氏もいて。
    でもそんな事どうでも良くて。
    3年待ったけど、長かったなんて
    思わなかった。

    結ばれる運命にはなかったけど、
    彼女と過ごした日々は夢のような5年だった。
    あれほど素敵な女性と
    一つになれた喜びと悲しみは
    10年経った今でも色褪せない。

    迷惑をかけた。
    最後は辛い別れだった。

    人伝に幸せだと聞いた。
    きっと優しい母親になっている事だろう。

    もう会えることはないと思うけど、
    あの海岸線にある
    赤い屋根の家に
    今でも明かりが灯っているか
    探してしまう。

    これからも穏やかに
    心から幸せであって欲しいと願う。




                           2005/08月 mixi日記より原文ママ